青森県は有名なねぶた祭りや十和田湖に奥入瀬渓流といった人気の高い観光地が多いですが、秘湯や名湯を堪能するにはどこが良いかご存知でしょうか?
青森県は全国有数の温泉地で、絶景を楽しみながら温泉を満喫したり、秘境の地に温泉があったりと様々な温泉がたくさんあります。
この記事では、青森県でおすすめの温泉6選をご紹介していきます。
記事の内容
歴史の深い青森の温泉
酸ヶ湯温泉
酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)は、国民保養温泉地として日本で一番に定められた歴史のある温泉で、青森で人気の高い観光地である八甲田地域にある国内有数の湯治場(とうじば)です。
酸ヶ湯温泉は、およそ300年くらい前に狩人(かりゅうど)がお湯でケガをしている傷口を癒やしている鹿を見つけたことが開湯のきっかけとなり、湧き出たお湯が酸性の強いお湯だったために酸ヶ湯温泉と名付けられました。
酸ヶ湯温泉の名物と言えば、一気に1000人が入浴できると言われているとっても広い総ヒバ造りの千人風呂です。
千人風呂は混浴となっていますが、売店で売られている湯浴み着(ゆあみぎ:入浴する時に身につけるもの)を着て入浴できたり、女性専用の時間帯も設けられているため、女性でも気軽に利用できちゃいます。
大浴場は160畳分程の広さがあり、熱湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝といった4種類の違った源泉のお風呂が楽しめます。
珍しい温泉ゆえに人生で一度は訪れてみたい秘湯として、一年中ずっと観光客で賑わっており、なかでも秋の季節に山々を染める紅葉が綺麗なので、紅葉狩りと温泉を同時に満喫できる最高の温泉としてイチオシです。
さらに、酸ヶ湯温泉の周りには、地獄沼という約90度の熱湯が地底から吹き出して、常に湯けむりが出ているスポットや、ふかし湯という蒸気によって温められている座椅子に服を着たまま座ってカラダを温めるスポットなど、たくさん見どころがあるので要チェックです。
【詳細情報】- 名称:酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)
- 住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
- アクセス:
【電車の場合】
新青森駅よりJRバス「酸ヶ湯温泉」下車(1時間20分)
※宿泊者限定で青森駅より無料送迎バス有り(要予約)
【車の場合】
東北自動車道 青森方面 黒石ICより国道102・394号線を約45分 - お問い合わせ:017-738-6400
薬研温泉
薬研温泉(やげんおんせん)は、開湯400年もの歴史を誇り、国民保養温泉地の一つとしても定められている本州で最北端である下北半島にある温泉です。
薬研温泉の由来は、お湯の湧き出し口が漢方薬を作る際に使われる道具である薬研と似ていたためです。
薬研温泉の周りは、楓やブナといった広葉樹に囲まれている自然に溢れる渓流があって、季節ごとに変わる景色に多くの人々が魅了されています。
また、渓流に沿って遊歩道があるので、ゆっくりと自然の中を散歩をしながら自然のおもむきを感じる温泉を堪能できるので、リフレッシュするにはもってこいではないでしょうか。
さらに、薬研温泉よりおよそ2kmくらい渓流をさかのぼっていくと奥薬研温泉があり、渓流のすぐそばにある奥薬研修景公園レストハウスには、露天風呂の夫婦かっぱの湯があります。
夫婦かっぱの湯は、渓流沿いの岩盤がくり抜かれて造られており、森林の香りを近くに感じられるダイナミックな露天風呂として有名で、たくさんの観光客で賑わっています。
自然を存分に感じられる露天風呂である夫婦かっぱの湯は開放感にあふれ、美しい木々や渓流の涼しげな音を全身で堪能できる極上風呂として、特に紅葉シーズンは人気が高くなっています。
ちなみに、無料で利用できる足湯もあるので、薬研温泉のを気軽に楽しみたい人にはオススメです。
- 名称:薬研温泉(やげんおんせん)
- 住所:青森県むつ市大畑町
- アクセス:
【電車の場合】
下北駅よりバス「大畑」で乗り換え「薬研」下車
【車の場合】
下田ICより約2時間20分(国道279号経由) - お問い合わせ:0172-46-2533
絶景が楽しめる青森の温泉
不老ふ死温泉
不老ふ死温泉は、目の前に広がる壮大な日本海と一体になれるような驚くほどの開放感にあふれていて、潮の香りを間近に感じながら絶景を満喫できるひょうたん型の混浴風呂です。
日本海の海辺にある露天風呂は、ひょうたん型をしている混浴風呂と女性専用風呂の2つで、独特な形をしているひょうたん型の混浴風呂の方は、海水と同じくらいの塩分と鉄分たっぷりのお湯が絶えることなく噴き出しています。
その他に、日本海パノラマ展望風呂や黄金の湯などがあって、あまり天気が良くないような日の場合には屋内からでも日本海を眺めながら入浴できます。
ちなみに、不老ふ死温泉と言うと、青森では深浦町の黄金崎と外ヶ浜町の平舘の2つがあるので、それぞれ「黄金崎不老ふ死温泉」「平舘不老ふ死温泉」と分けて呼ぶことで区別されています。
黄金崎不老ふ死温泉の近くには、神秘の青池として有名な十二湖があるので、トレッキングを満喫した後に温泉でリフレッシュして帰るという人も多いようです。
【詳細情報】- 名称:黄金崎 不老ふ死温泉(こがねさきふろうふしおんせん)
- 住所:青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15-1
- アクセス:
【電車の場合】
新青森駅より無料送迎バスで約3時間
【車の場合】
能代南ICより約1時間30分(国道101号経由) - お問い合わせ:0173-74-3500
浅虫温泉
浅虫温泉(あさむしおんせん)は、陸奥湾(むつわん)の水平線から昇る朝日や沈む夕日が眺められる絶好のロケーションにあり、見事なまでの絶景に思わず時間を忘れて長風呂してしまうくらいで、青森観光の際には足を運びたい温泉です。
浅虫温泉は、慈覚大師(じかくだいし)によって発見されたもので、始めの頃には布を織る際に使う麻を蒸す目的のみで使用されていました。
浅虫温泉という名前の由来も、麻を蒸す「麻蒸」が「浅虫」に変わったと言われています。
その後、ケガをしていた鹿が温泉で傷を癒やしているのを見た慈覚大師(じかくだいし)が、人々に入浴を勧めたことから、温泉という形で使われるようになりました。
浅虫温泉を日帰りでいくつか湯巡りをしたい人向けには、1000円(税別)で2軒の温泉が満喫できて、1500円(税別)だと3軒の温泉が堪能できるスタンプラリーみたいな「麻蒸湯札」というお得なチケットがあるので、要チェックです。
- 名称:浅虫温泉(あさむしおんせん)
- 住所:青森県青森市浅虫蛍谷70
- アクセス:
【電車の場合】
青森駅より浅虫温泉駅まで約20分
【車の場合】
青森自動車道 青森東ICより約8km - お問い合わせ:017-752-3259(浅虫温泉旅館組合)
ゆったりと秘湯を堪能する青森の温泉
谷地温泉
谷地温泉(やちおんせん)は、八甲田山の麓にあり、開湯400年もの由緒正しい温泉で、日本三秘湯の一つでもあります。
谷地温泉には、上の湯と下の湯という浴槽の底から直で自噴している2つの内湯があって、特に下の湯は霊泉と呼ばれており、温めの38℃のお湯が特徴で、関節炎や神経痛、疲労回復といった効果効能が期待できちゃいます。
また、高山植物が自生している湿原が谷地温泉の周りに広がっているので、特に山が好きな人々にも人気の高い秘湯となっています。
さらに、冬の季節には野生のテンがよく現れるので、宿には可愛らしいテンの写真が展示されていて、見ているだけで癒やされちゃいます。
【詳細情報】- 名称:谷地温泉(やちおんせん)
- 住所:青森県十和田市法量谷地1
- アクセス:
【電車の場合】
JR青森駅/新青森駅発よりみずうみ号で「谷地温泉」下車
※冬季は運休あり
【車の場合】
青森市より国道4号経由国道103号で八甲田十和田湖方面へ - お問い合わせ:0176-74-1181
蔦温泉
蔦温泉(つたおんせん)は、およそ1000年前に開湯され日本百名湯にも選ばれている日本の秘湯の一つで、国内では非常に貴重な100%源泉湧き流しの温泉です。
蔦温泉の特徴は、源泉の上に浴槽があり、浴槽の下からそのまま源泉が湧き出ているといった、日本では滅多にない生の源泉が満喫できちゃいます。
周辺は樹齢数100年のブナ原生林に囲まれているなど、大自然に恵まれた環境で、多くの種類の野鳥観察ができる野鳥の森があったり、バードウォッチングを楽しみにくる人々も多く訪れます。
さらに、美しい沼がいくつもあって季節ごとに雄大な自然が感じられる「蔦の七沼」も近くにあったり、山の中の静かな温泉にゆっくりと浸りながらリフレッシュして、日頃の疲れをじっくりと癒やしてみてはいかがでしょうか。
- 名称:蔦温泉(つたおんせん)
- 住所:青森県十和田市大字奥瀬字蔦野湯1
- アクセス:
【電車の場合】
JR奥州本線 青森駅より車で1時間30分
【車の場合】
黒石ICより約1時間(国道394号.国道103号経由) - お問い合わせ:0176-74-2311
青森で温泉を満喫するならどこが良い!?おすすめの秘湯や名湯6選のまとめ
青森県でおすすめの温泉について参考になりましたでしょうか?
日本海、太平洋、津軽海峡と三方向を海に囲まれている青森県は、名山と言われている白神山地や岩木山に八甲田連峰もあり、国内でもトップクラスの大自然を堪能できちゃう観光地であり、その最高のロケーションと共に秘湯や名湯が満喫できます。
言うまでもなく、源泉かけ流しの温泉であるというスペシャルな環境を生かして、多種多様な泉質や独自の温泉宿が数多くあります。
大自然を満喫できる青森の温泉で、自分好みの秘湯や名湯を探して、身も心もリラックスしたいものですね。